[新馬戦振り返り]メイクデビュー勝ち馬紹介 2024/6/22,23

競馬

「road to the future」
今週は、どのような未来の期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?

6月22日(土)

東京5R メイクデビュー東京・芝1,800m・1:49.7

モンドデラモーレ

牡馬(7番人気)
父:ワールドエース
母:ヒカルアモーレ
母父:クロフネ
生産牧場:社台コーポレーション白老ファーム(白老町)
所属:千葉直人厩舎(美浦)
鞍上:杉原誠人騎手

素晴らしい操縦性の高さを披露し新馬勝ちです。

最初の1,000mが1:03.2というスローペースのなか、しっかりと折り合いがつき、直線でも最後まで集中力をもって伸び切っていました。いかにも長い脚を使えるタイプといったところでしょうか。

父ワールドエース×母父クロフネの組み合わせと言えば、重賞でも入着し安定した成績を残しているジュンブロッサムが代表でしょうか。
叩かれつつ成長をしてくるタイプにも見えましたので、今後の成長に注目です。

東京6R メイクデビュー東京・芝1,400m・1:23.6

サトノカルナバル

牡馬(1番人気)
父:キタサンブラック
母:リアリサトリス
母父:Numerous
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:堀宣行厩舎(美浦)
鞍上:D.レーン騎手

後続に7馬身差をつける圧勝劇でした。

母リアリサトリスの産駒は非常に優秀で、6勝をあげ1億円以上稼ぎ出しているジャスティンスカイなどが輩出されています。また、母父としてのNumerous(ニューメラス)といえば2017年にヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリードが思い浮かびます。

今日は早々かつ楽々抜け出しましたのでタイムは出ていませんが、抜け出す際のスピード感には目を見張るものがありました。次走で競り合うような競馬になった際に、どのような競馬をしてくれるか期待したいと思います。

京都5R メイクデビュー京都・芝1,400m・1:23.5

ラプラーニュ

牝馬(2番人気)
父:モーリス
母:フレジェール
母父:アグネスタキオン
生産牧場:社台ファーム(千歳市)
所属:渡辺薫彦厩舎(栗東)
鞍上:松山弘平騎手

着差以上に強い競馬で直線抜け出しました。

道中では抑えるのに苦労する面が見られ、何度も頭をあげる仕草も見受けられ、直線でもスピードにのり切るまではいかにも新馬の走りだったと思います。
しかし、スピードにのってからの持続力は素晴らしく、外々を回らせられるレースになりながら勝ち切る力はお見事でした。

サンデーサイレンスの4×3の奇跡の血量をもち、祖母はエアトゥーレなどを誕生させた名牝スキーパラダイス。
今日は課題もありましたが、次走以降の成長に大いに期待したい素材です。

函館5R メイクデビュー函館・芝1,200m・1:09.7

カルプスペルシュ

牝馬(4番人気)
父:シュヴァルグラン
母:パロネラ
母父:ロードカナロア
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:石坂公一厩舎(栗東)
鞍上:鮫島克駿騎手

好スタート後に内ラチにもたれるように減速。直線では前に壁。それでも前が開いてから、短い直線でも一気の差し切りを果たしました。

祖母は重賞で好走を続けたプリモシーンを輩出したモシーン。母父がロードカナロアという事を考えると、スピード力の裏付けは十分でしょう。

1走したことで競馬を覚えてくれたと思いますし、次走以降で多頭数になった際にどの様な競馬をするか期待したいと思います。

6月23日(日)

東京5R メイクデビュー東京・芝1,600m・1:39,9

ジョリーレーヌ

牝馬(1番人気)
父:モーリス
母:レッドレグナント
母父:ロードカナロア
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:大竹正博厩舎(美浦)
鞍上:石川裕紀人騎手

稍重のタフな馬場の中、差し切って新馬勝ちです。

600m通過時39秒2、1,000m通過時65秒4と超スローペース。
道中では折り合いに苦労する面も見受けられましたが、道中で何とか折り合い、直線でも進路を探しながらになりましたがラスト1ハロンでしっかりと抜け出しました。

母レッドレグナントはアネモネS2着から桜花賞へ挑戦し、古馬になってからオープン入りするなど成長力を見せてくれました。父がモーリスという事もあり、息の長い活躍を期待できるのではないでしょうか。

京都5R メイクデビュー京都・芝1,800m・1:52.1

エリキング

牡馬(1番人気)
父:キズナ
母:ヤングスター
母父:High Chaparral
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:中内田充正厩舎(栗東)
鞍上:川田将雅騎手

2023年セレクトセールにて2億1,000万円もの評価額で取引されたエリキングが期待に応えて新馬勝ちです。小雨降る重馬場の中、上がり3ハロン34.3を記録し、ラスト2ハロンも11.5ー11.3と最後まで加速しました。

母ヤングスターは豪国にて4連勝でGⅠクイーンズランドオークスを制し、その2週間後にはGⅠクイーンズランドダービーでも3着に入る活躍をしています。その母にキズナの配合ですから期待せずにはいられません。

今日のようなレースが出来れば頭数などは気になりませんので、良馬場で改めて評価をしたい1頭です。
その走り次第では重賞クラスで活躍できる能力は十分だと思います。

函館5R メイクデビュー函館・芝1,200m・1:09.8

ヤンキーバローズ

牡馬(1番人気)
父:エピファネイア
母:キャンディバローズ
母父:ディープインパクト
生産牧場:富田牧場(浦河町)
所属:上村洋行厩舎(栗東)
鞍上:岩田康誠騎手

5頭立ての競馬ながら最後まで追い比べの見ごたえのあるレースを制しました。

スタートはやや遅れた印象ですがすぐに盛り返し先団へ。
直線では一度抜け出すも差し返され一瞬冷っとしましたが、岩田康誠騎手の仕掛けに応え抜け出しました。

母はファンタジーSを制し阪神JF、桜花賞へ駒を進めたスピード馬。本馬の父はエピファネイアになったことで距離の延長を苦にするタイプではないでしょう。

次走以降で多頭数の競馬になった際にどの様なレースをするか、改めて評価をしたい1頭になります。