[新馬戦振り返り]メイクデビュー勝ち馬紹介 2024/9/21,22

競馬

「road to the future」
今週は、どのような未来のスターホースがデビュー勝ちを収めたのでしょうか?

9月21日(土)

中山3R メイクデビュー中山・ダート1,800m・1:56.5

テンワンダーマン

牡馬(3番人気)
父:ルヴァンスレーヴ
母:ムツミマーベラス
母父:マーベラスサンデー
生産牧場:田中裕之さん(新ひだか町)
所属:金成貴史厩舎(美浦)
鞍上:田辺裕信騎手

抜け出してからの脚は素晴らしく、3馬身差の快勝でした。
スタートしてからや道中で若さを見せる面も多々見受けられましたので、次走以降でムチが入る競馬になった際にどうなるか再考したいと思います。

半姉ウルトラマリン(父:サウスヴィグラス)はダートの短距離戦で5勝をあげオープンまで出世しました。
本馬は父が替わり1,800m戦での新馬勝ち。距離の面でも融通が利きそうな印象です。

中山5R メイクデビュー中山・芝1,600m・1:34.8

キュクロープス

牡馬(4番人気)
父:サンダースノー
母:トーホウスプライト
母父:ディープインパクト
生産牧場:竹島幸治さん(日高町)
所属:高橋康之厩舎(栗東)
鞍上:斎藤新騎手

スタートしてから素早い二の脚を使いアッという間に2馬身差をつけ、最後まで先頭を譲ることなく逃げ切りました。
上がり3ハロンタイムも1番時計。完勝と言ってよいでしょう。

父が芝・ダートでGⅠ制覇を成し遂げたサンダースノー。2018・2019年のドバイワールドカップ連覇が光りますが初GⅠ勝利は2歳時の芝1,400m戦でした。

今日の走りの感じからは芝のマイル戦で今後も活躍できそうな1頭だと感じています。

中京4R メイクデビュー中京・ダート1,200m・1:14.0

ザクシス

牡馬(3番人気)
父:ミッキーアイル
母:ノーブルライラック
母父:キンシャサノキセキ
生産牧場:ガーベラパークスタッド(浦河町)
所属:加藤士津八厩舎(美浦)
鞍上:団野大成騎手

スタートしてから積極的に前に行くも、無理はせず先頭争いを見る形に。
3~4コーナーでもしっかりと前を見ながらレースし、ラスト200mでスピードにのると100m地点で一気にスパートしてハナ差先着しました。
内容は新馬戦としては非常に濃いものになったように見受けられました。

曾祖母には俳優の柳葉敏郎さんの持ち馬とし現役生活を送り、母となってからはスーパーホーネットなどを輩出したユウサンポリッシュがいる牝系。

1戦戦ったことで次走はもっとスピード感がでてくるのではと感じています。

中京5R メイクデビュー中京・芝1,600m・1:35.9

ザラタン

牝馬(2番人気)
父:キズナ
母:カメキチ
母父:Mizzen Mast
生産牧場:株式会社ノースヒルズ(新冠町)
所属:中竹和也厩舎(栗東)
鞍上:池添謙一騎手

スタートから積極的に前に行くと2番手をキープ。
直線でも後続馬に迫られとしっかりと反応しており、ゴールまで伸び切って走れていました。

母父のMizzen Mast(ミズンマスト)は米国のダート7ハロンのGⅠマリブSを制していて、近親には2016年のオーシャンSを制したエイシンブルズアイがいる血統です。

距離はもう少し短くなっても良いと思いますし、馬体が成長してくればダート戦も視野に入ってくるのではないでしょうか。

9月22日(日)

中山4R メイクデビュー中山・ダート1,200m・1:13.4

フレッシュラン

牝馬(2番人気)
父:ホッコータルマエ
母:フレッシュスマイル
母父:サウスヴィグラス
生産牧場:辻牧場(浦河町)
所属:尾形和幸厩舎(美浦)
鞍上:津村明秀騎手

大外から好スタートを切ると先頭争いをしっかりと見る形。砂を被っても嫌がることなく直線で最後まで伸び切りました。
3着には8馬身以上差をつけていますし、デビュー戦としては文句のつけようが無かったのではないでしょうか。

父ホッコータルマエ×母父サウスヴィグラスといかにもダートに向きそうな血統背景。
次走以降で揉まれた際にどのような競馬になるか見てみたいと思います。

中山5R メイクデビュー中山・芝1,800m・1:49.9

テリオスルナ

牝馬(6番人気)
父:ヴァンセンヌ
母:ジャストザハピネス
母父:ハーツクライ
生産牧場:前田ファーム(新ひだか町)
所属:高柳瑞樹厩舎(美浦)
鞍上:小林勝太騎手

ラストの1,000mを【12.8 – 12.5 – 11.8 – 11.5 – 11.5】にまとめ、終始先頭を譲ることなく見事に逃げ切り勝ちをおさめました。

半姉ジャストザビアンカ(父:ディープブリランテ)は芝の1,200m戦で3勝をあげています。
父がマイルから1,800m路線で活躍したヴァンセンヌ、母父がスタミナのあるハーツクライですから、テリオスルナは今日の様な距離が向いているかと思います。

まだ馬体重が410キロということを考えると、今日は減量の小林勝太騎手の手があったように見えますし、今後の成長にも期待したいと思います。

中京4R メイクデビュー中京(牝馬限定)・ダート1,400m・1:27.1

プロミストジーン

牝馬(1番人気)
父:ナダル
母:プロミストリープ
母父:ヘニーヒューズ
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:上原佑紀厩舎(美浦)
鞍上:川田将雅騎手

単勝1.4倍の圧倒的人気に応え新馬勝ちを果たしました。

スタートは一息も、慌てることなく徐々に好位へ進出し、直線は持ったままで難なく抜け出しました。
今日は一枚力が抜けていたように映ります。

近親に2023年東海S・アンタレスSを制したプロミストウォリア(父:マジェスティックウォリアー)がいる血統。
血統面からも距離は伸ばしても大丈夫かと思いますし、今後のローテーション次第では来年のダート路線を沸かせる存在になれるのではないでしょうか。

中京5R メイクデビュー中京・芝2,000m・2:04.3

サトノシャイニング

牡馬(2番人気)
父:キズナ
母:スウィーティーガール
母父:Star Dabbler
生産牧場:下河辺牧場(日高町)
所属:杉山晴紀厩舎(栗東)
鞍上:松山弘平騎手

スタートしてからの前半1,000mが1分5秒0という超スローペース。その分、よーいドンの切れ味勝負になりラスト3ハロンは34.2秒【11.8 – 11.1 – 11.3】のラップで流れる中、見事に差し切り勝ちを果たしました。

母スウィーティーガールは亜国のGⅠサンイシドロポトランカス賞の勝ち馬。母父のStar Dabbler(スターダブラー)は米国のGⅡインディアナダービーを制しています。

今日は上がり勝負になりましたので、次走以降で淀みのない展開になった際にどのようなレースをするか注目です。
内容次第では中距離のオープンで活躍できる存在になるかと思います。