[新馬戦振り返り]メイクデビュー勝ち馬紹介 2024/8/24,25

競馬

「road to the future」
今週は、どのような未来のスターホースがデビュー勝ちを収めたのでしょうか?

8月24日(土)

札幌5R メイクデビュー札幌・ダート1,700m・1:50.0

グランジョルノ

牡馬(2番人気)
父:ゴールドドリーム
母:ヴィータアレグリア
母父:ネオユニヴァース
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:高柳瑞樹厩舎(美浦)
鞍上:C.ルメール騎手

スタートで後手を踏み通常ならば相当な不利なはずですが、最後まで伸び切り余裕まで示すという大物感たっぷりの走りでした。

母は2016年のマリーンCの勝ち馬。父がGⅠを5勝しているゴールドドリームですから、ダート路線で間違いないでしょう。
サンデーサイレンスの3×3の配合ですので、今後気性面等の成長にも注意が必要かと思いますが、今日はスタート以外はそこまで気になる点もありませんでした。

今日の勝ち方ならば2,000m戦でも十分に戦えそうに思いましたし、直線の脚も目を見張るものがありました。今後のローテーションにも要注目です。

中京5R メイクデビュー中京・芝1,600m・1:35.1

ショウナンラフィネ

牝馬(10番人気)
父:オルフェーヴル
母:ショウナンランジュ
母父:キングカメハメハ
生産牧場:天羽牧場(日高町)
所属:高野友和厩舎(栗東)
鞍上:鮫島克駿騎手

10番人気の低評価を嘲笑うかのように、見事な逃げ切り勝ちをおさめました。
スタートからポンと抜け出し、直線では迫りくる後続から交わされなかったのですから立派の一言です。

父オルフェーヴル×母父キングカメハメハの組み合わせといえば全くタイプは違いますが、真っ先にウシュバテソーロが思い浮かびます。また、重賞路線で長く活躍したライラックやタガノディアマンテもこの組み合わせとなります。

現状は馬体重が390kgと軽量ということもあり成長待ちのところもあると思いますが、今日の二枚腰は見事でしたので、今後の活躍を期待したいと思います。

新潟5R メイクデビュー新潟・芝1,600m・1:37.3

マピュース

牝馬(2番人気)
父:マインドユアビスケッツ
母:フィルムフランセ
母父:シンボリクリスエス
生産牧場:社台ファーム(千歳市)
所属:和田勇介厩舎(美浦)
鞍上:田辺裕信騎手

スタートから無理には前に行かず内ラチで脚を溜め、ラストの直線で一気に弾け新馬勝ちです。

4コーナーを回っても無理に外に進路を取らず、中団からジンワリ前を射程圏に入れると、ラスト100mを切ってからの末脚は素晴らしいものがありました。

母がダート4勝のフィルムフランセ、父がマインドユアビスケッツですからダートよりかと思いましたが、今日の走りを見ると芝向きに現状は映りました。
おそらく次走も同様の条件になるかと思いますが、外を回した時でも同じような末脚で前に届くようだとマイルから短距離界で面白い存在が現れたことになります。

新潟6R メイクデビュー新潟・ダート1,200m・1:14.4

モカラマーズ

牡馬(1番人気)
父:アドマイヤマーズ
母:オアシスクイーン
母父:シニスターミニスター
生産牧場:岡田牧場(新ひだか町)
所属:高柳大輔厩舎(栗東)
鞍上:横山武史騎手

スタート良し、折り合い良し、抜け出し良し、と新馬戦としては素晴らしい内容でした。

すでに父アドマイヤマーズ×母父シニスターミニスターの組み合わせからは芝で勝ち上がったメイショウツヨキが誕生しています。この配合ですので芝・ダート問わず楽しめそうなのは強みなのではないでしょうか。

今日の競馬からは先頭に立った際に少しだけ遊ぶ素振り以外は特に気になる点は見当たりませんでした。
まだまだローテーション的に先がある馬だと思いますので、経験をしっかり積んで大きな舞台を目指してほしいと思える1頭です。

8月25日(日)

札幌5R メイクデビュー札幌・芝1,800m・1:50.3

ミッキーマドンナ

牝馬(1番人気)
父:エピファネイア
母:ミッキークイーン
母父:ディープインパクト
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:堀宣行厩舎(美浦)
鞍上:J.モレイラ騎手

重賞級の器と見てよいでしょう。着差やタイム以上に相当強い内容を披露しました。

母は2015年のオークスと秋華賞を制したミッキークイーン。父は言わずと知れた大種牡馬エピファネイア。サンデーサイレンスの4×3の奇跡の血量の成立。血統面は超がつくほどの良血馬です。

今日はとても届かないと思った位置から粘る先行馬をしっかりアタマ差ねじ伏せる強い内容。最後の1ハロンは相当なタイムがでていなければ、とらえることはできません。
次走で賞金を加算できれば来春の牝馬クラシック路線に堂々と進める逸材と見ています。

中京5R メイクデビュー中京・芝2,000m・2:02.6

クラウディアイ

牡馬(2番人気)
父:サートゥルナーリア
母:モンクール
母父:ディープインパクト
生産牧場:笠松牧場(浦河町)
所属:橋口慎介厩舎(栗東)
鞍上:西村淳也騎手

非常に思い切った競馬をしましたが、最後まで伸び切りました。

スタートを五分に出ると、道中は10頭立てとは思えない縦長の隊列の中3番手を追走。
直線を向くと1頭分空いた内ラチ沿いに思い切って切り込み伸び切ると、後続が迫った際もしっかりと反応し先頭でゴールを駆け抜けました。西村淳也騎手のファインプレーも光りました。

父サートゥルナーリア、母父ディープインパクトの字面を見るにやはり距離はこれ位が良さそう。
今日の様な競馬ができるならば他頭数になった際やオープンクラスでも戦える素質は十分だと思います。
ローテーションに注目です。

新潟5R メイクデビュー新潟・芝1,800m・1:49.7

ゴーソーファー

牝馬(2番人気)
父:キズナ
母:ゴーマギーゴー
母父:Ghostzapper
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:手塚貴久厩舎(美浦)
鞍上:横山武史騎手

スタート後、スピードの違いで先頭に立つとそのまま逃げ切りました。

レースの内容だけ見ると、おそらく逃げる競馬は選択肢には無かったのだと思いますが、周りで行く馬もおらず、おそらく先手を取らずるを得なかったように映りました。
とはいえ常に他馬にマークされる展開になり、新馬戦から収穫もあったと思います。

母ゴーマギーゴーは米国の8.5~9FのダートGⅡを2勝。母父のGhostzapper(ゴーストザッパー)は2004年のBCクラシックをはじめダートGⅠを4勝しエクリプス賞年度代表馬にも選出された名馬です。
父がキズナですので、現状は芝のこれくらいの距離からマイルが向くので無いでしょうか。
控える競馬を選択した際にどのような一面を見せるか見てみたい1頭です。

新潟6R メイクデビュー新潟(牝馬限定)・芝1,600m・1:34.9

マイエレメント

牝馬(1番人気)
父:エピファネイア
母:ソートアフター
母父:ディープインパクト
生産牧場:オリオンファーム(日高町)
所属:福永祐一厩舎(栗東)
鞍上:横山武史騎手

子供っぽさを見せながら、ムチが入った際の反応などからはスピード感が垣間見える楽しみな1頭です。

牝系を遡ると祖母ジャズプリンセスは愛国のGⅢを2勝。そこにディープインパクトと配合されて誕生したのが母ソートアフター。そしてエピファネイアとの配合になりますのでスピード力の下地は十分に見て取れます。

今日は課題も見つかる中で着差をつけ、タイムは同日に行われた新潟2歳Sで5着に食い込むものでした。
今後、しっかりと成長してくれば上のクラスで戦える逸材だと思います。